一乗院の歴代住職墓、19基の珍しさ。
四角墓という形状だけでも珍しいのに、この数が集中してるこの場所は一度は見学する価値はあると思います。と言っても観光地ではなく墓地なのでそんなに楽しんで見る場所でも無いんですけど…。墓地内は綺麗に手が行き届いており上にある駐車場からは階段も緩やかでアクセスしやすい環境にあります。
名前 |
一乗院墓地(上人墓地) |
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ジャンル |
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住所 |
〒898-0101 鹿児島県南さつま市坊津町坊898−0101 |
評価 |
5.0 |
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旧一乗院の裏手の小高い山の中腹にある一乗院歴代住職の墓で19基あるとか。甜黄色の山川石の切り石を四角に組んで石棺とし、同じ切り石で蓋というより屋根を乗せたもの。というのも棟が認められるし、指宿に近い、その山川の河野覚兵衛墓にも入母屋屋根を乗せた墓石があって、この地方の特色なのかも。そういえば家形石棺とか古墳時代の墓に認められるが、それを引き継いでいるものなのだろうか?旧一乗院は薩摩でも著名な大寺院だったそうだが、廃仏毀釈で今はこのお墓と仁王像のほかはないよう。訪れる人もそういないと思われるが、手入れされては植栽も美しく緑に映え、午後の光に影も濃い墓は静かに眠っており、あたかも時の止まった庭園のよう。廃墟美ともいえるだろうか。側の看板に、ここのさらに裏手の山の中にはこの旧一乗院にちなむ磐座が7つあると解説してあり、(そういうことかぁ)と思いながら、その一つを探訪してみたりするがほぼ道なき山を汗みどろ。ほうほうの態で降りてくることになる。自分の好奇心にもやれやれと思いながら、輝津館方面に向かって行くとやがて眺望が開け、坊津の大きな海が見える。何とも実に美しい。