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名前 |
棚倉歌碑 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
「手束弓手に取り持ちて朝狩に君は立たしぬ棚倉の野に」と万葉集の歌が刻まれた扇形の石碑です。達筆すぎて現代人には読みにくいのでしょう。隣に楷書体で同じ内容が刻まれた小さな石碑もたっています。歌碑にあるとおり、木津川東岸のこのあたりは万葉集の時代に「棚倉」と言ったようです。実際、北にある遺跡の石橋瓦窯跡は、天平19年(747年)に記された「大安寺伽藍縁起並流記資財帳」における「棚倉瓦屋」だとして、2015年に国の史跡名勝天然記念物に追加指定されていますね。なお、歌碑の内容にある「手束弓」を手に持って立っていた「君」というのは聖武天皇のこと。この歌碑は「聖武天皇と一緒に恭仁京から朝イチで出発すれば、このあたりで狩ができたよ」という意味の軽いテーマの歌です。ちなみに、恭仁京からこの場所まで大体7kmですから、馬なら1時間かからない感じだっでしょう歌の作者は古代の皇族の船王。歌の内容の方は「充実したライフで何より」くらいの感想です。