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名前 |
山本の渡し船着場跡石碑 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
木津川の玉水橋、京田辺側のすぐ南に山本の渡し跡の石碑があります。川の水運というとなかなかイメージがつきませんけど、簡単に言うと、川を縦断する「通い船」と横断する「渡し船」の2つに分かれます。ここ山本は「渡し船」の方ですから、木津川を横断する小船が昔あったのでしょう。では、どこにその渡し船が着いたかというと、対岸の井手町になります。井手町に船便の安全を願って天和三年六月(1683年)に作られたお地蔵さんがありますから、昔はそのあたりに山本の渡し船は着いたはずです。この山本の石碑は裏面をみると昭和49年と記されてますから、それまで渡し船は運行されていたのかもしれませんね。現在の私達は1人1台車があるので、もう川を船で渡る必要などありませんけど、今でも車が無い人にとっては、橋と橋の間に渡し船があると歩いて遠回りしなくていいので、意外と渡し船はあったらあったで便利なのでしょう。実際、大阪市などは今でも市営の渡し船を多数運行してますし。ちなみに江戸時代に木津川を「縦断」する通い船を運行していたのは、淀の二十石船と木津川六ヶ浜といわれた笠置、加茂、瓶原、木津、吐師、一口の船着き場にある上荷船だけになります。