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大分県指定名勝の妙経寺庭園を拝観する為に訪れました。全国的には珍しい、庭内の石橋の裏に「作庭者・築山師 淡州住 秦治郎兵衛兼利」「作庭日・安永四年(1775)十三世日行の時」と銘文が刻まれている。地割は手前の平庭の白砂部分と背後の築山に大きく二分される。江戸中期の築山枯山水庭。背後の三尊石と蘇鉄がある築山中央部を蓬莱山を背負った亀島に見立てている。また三尊石の下には陰陽石がある。海に見立てた砂庭を縁取るように東回りで飛び石が置かれ枯滝石組の前を通り三尊石と陰陽石の間を抜け石橋を渡り築山の西にあった茶室へと上る露地庭の役割も有する。現在茶室は無いが八十年ほど前までは残っていたと檀家の老人が証言している。平成十八年(2006)に江戸中期の姿に復元。伺った当日の前夜が嵐模様で庭が春の濡れ落ち葉で埋もれていたので妙経寺公式ホームページから綺麗に手入れされた写真を二枚お借りしました。最初にも書いたが、せりもち式の石橋の裏には大変珍しくも作庭者と作庭時期が刻まれており、安永四年(1775)十月十三日、築山師 淡州住 秦治郎兵衛兼利。なんと作庭者は淡路島から大分県杵築まで出張していることに驚く。日本でここだけかもしれない貴重な資料。拝観に際して事前のアポ無しで訪れましたが快く対応して頂き、お接待(お茶と茶菓子)まで頂きました。突然の訪問でご迷惑をお掛けしましたので、そっとお布施を置いてきたのですが、気づかれてまたもやご丁寧なお見送りまでして頂き恐縮でした。2018/04/25(平成三十年四月二十五日)