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離島の電力は、海底ケーブルで別の場所からの送電を受け取る方法と、現地で発電する方法に分かれます。前者の代表が八重山列島で、石垣島の発電所から海底ケーブルを使って周辺の島に電力を供給しています。後者ですが、多くは内燃力発電設備をつかい発電を行っています。内燃力発電とは大型のエンジン(主としてディーゼルエンジン)で発電機を直接回す形式のことです(内地の発電所は主に高圧の蒸気でタービンを回し、発電機を動かすシステムです)。黒島発電所は3基の内燃力発電ユニットを持ち、総出力は320KW。これで人口177人 (2023年9月現在)の島の生活を担っています。内燃力発電は起動・停止が早いという利点がありますが、発電コストは割高です。内地での火力発電のコストは13~22円/KWですが、内燃力発電のコストは40~45円/kWとなっています。電力会社はこれを約22円/kWhで売電しているので、経営上大きな負担となっています。ところで離島の例にもれず黒島も人口減の問題を抱えていて、平成12年には245人を数えた人口は現在約2/3になっています。島を歩いてみましたが、廃屋が目立ちました。黒島には飛行場はありません。内地との連絡は週4便の鹿児島港行きのフェリーのみが頼りですし、人口減は仕方がないのかもしれません。しかし無人と化した竹島(先島列島)の現状を考えると、放置しておいてよい問題とは思えません。何ぞ良い知恵はないものでしょうか。