鎌倉街道沿いの駒木野で、こんにゃく石を体感!
駒木野のこんにゃく石 青梅市駒木野(現 駒木町)には、昔の鎌倉街道が通っている。人家から一キロほど離れた山の中のその道端に、巨大な自然石がある。部落の人は、これを蒟蒻石 (こんにゃくいし)と呼んでおり、また、そのあたりを、こんにゃく峠と呼んでいる。 むかし、一人の武士が、領主から命ぜられて、領地から取り立てた年貢を馬の背に乗せ、ここまで来かかった。巨石の辺まで来たとき、それまで手綱を執っていた馬子が、突然馬を走らせて、あっという間に逃亡してしまった。武士は後を追いかけたがまに合わなかった。大切な年貢を盗られた武士は、領主への申し訳に、石の傍らで切腹して、果てた。そのときの、武士の怒念が残ったのかどうか、道端の巨石に妙な噂が立った。 あの石はよう、昼間見るときは、ふつうの石と何の変りもなくて、こちこちと固いけんどよう。 夜中の丑満時(うしみつどき)になると、こんにゃくみてえにぶよぶよになってな、藁ミゴ(稲の穂の籾をとったあとのもの)なんかでも平気ですいすい通すことができるだと。 もう一つ。 夜中に、あの道を通ったお武士があってな、その武士が、腰の刀を抜いてあの石に突き立てたらよう、まるで、こんにゃくに刀を刺したように石のうらまで打ちぬいてしまった、だと。 こんにやく石とこんにゃく峠の、命名の由来、よって件のごとし。出典:武蔵野の民話と伝説(下) 原田重久 著。
名前 |
駒木野のこんにゃく石 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
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特に感動はなかった。