先月オープンした あたら夜さん。
名前 |
あたら夜 |
---|---|
ジャンル |
|
電話番号 |
087-884-2670 |
住所 |
|
HP |
https://www.instagram.com/atarayo_takamatsu?igsh=MTlvaHIxbGduZHNmNA== |
評価 |
4.8 |
周辺のオススメ

先月オープンした あたら夜さん。白を基調とした店内に、古木や古伊万里の食器と趣のある空間の心地よさにリラックスしながら、かなり久しぶりに会う店主さんと会話しながらゆるりとスタート。まずは小鉢から。小松菜と蕪としめじ。季節を感じる食材に奥ゆかしい出汁の旨みと蕪の下味が冴える。秋刀魚と焼き茄子のマリネは、クリームチーズと合わさる事でグッと洋に引き寄せ。焼いた香ばしい風味と、フィンガーライムの爽やかな酸味とプチッとした食感で愉しませてくれる。ラフランスと胡桃の白和えは、洋梨の溢れるような豊かな香りと果汁、そしてリコッタチーズの口当たりの良さと胡桃の食感とコクのバランスが絶妙。鱧のフリットは、ワカモレと共に。アボカドのもったりした旨みと大蒜の香りが、鱧のフリットとの相性抜群で食べた瞬間に心を掴まれる。天然鰤をしゃぶしゃぶにし、発酵させた唐辛子の調味料のかんずりとぽん酢を合わせて。かんずり、めちゃくちゃ美味しい…そしてぽん酢も酸味を抑えて甘味ある出汁の美味さが引き立ってて最高。里芋まんじゅう蟹あんかけは、里芋のこっくり感と餡のもったり感に蟹の旨みでパンチを出した逸品。出汁がまた美味い!白子と牡蠣の白味噌グラタンは一気に気持ちを冬に連れてってくれるスタミナある一品。県民には馴染みのある白味噌の甘味と志度産の牡蠣、北海道産の白子と合わせた贅沢なメニュウ。ジビエのソーセージは五名から。猪肉に少し鹿肉を混ぜて。臭みはなく丁寧な味わいに、宗紀マスタードを合わせて。赤ワインビネガーの香りとスパイスがソーセージとの調和抜群。和牛イチボの炙り炭火焼きは一口食べた瞬間の燻製のかほりが昇天味。時間をかけてゆっくり熱を入れたイチボの柔らかさと赤身の旨味の引き出し方が絶品!マストメニュー。最後は煮あなごの土鍋ご飯に麺が少し入った鯛出汁香る赤出汁、自家製糠漬けと共に。日本人で良かった…と心から思わせてくれる三種の神器セット。口から魂抜け出るかと思うくらい幸せ。デザートはトロイメライ時代から培ったスキルを発揮させた抹茶薫るチーズテリーヌ。濃厚だけどしつこくなく、食事を締めるデザートとしては贅沢なくらい美味しかった。お店の名前の由来や器のこと、料理の組み合わせや調理の仕方、ここに至るまでの過程や、これから目指していきたいもの、そして店主は同い年という事もあってエモ話にも華が咲いて、まぁよく喋った。印象的なお店のロゴは、あのモリローさんに依頼してデザインしてもらったそう。あの人やっぱり天才だわ。いやもう、めちゃくちゃ楽しかった…料理も本当に美味しかった…和とも洋とも何とも形容し難い独自のセンスとバランスが光る料理ばかりで、創作とか居酒屋とかいう安易な言葉では勿体無いくらい素敵なお店でした。ここ、全員行った方がいい。デートにももちろん最高やし、1人でしっぽりゆっくりお酒を飲みながら料理をいただくも良し(今回1人でしたがめちゃくちゃ愉しめました)、個室もあるからグループ利用や接待にもいいかも。事前予約で五千円からコース料理も出来るそうなので、様々なシーンで利用させてもらえるお店です。メニューも季節を意識した料理を提供していきたいとのことで、行くたびに新しい味に出会えそう。同い年としてもめちゃくちゃ応援したいしリスペクトしてます。また行きたいと思わせてくれる素敵な夜を提供してくれるよ。夜が明けるのが惜しいと思わせてくれる場所、あたら夜。貴殿、貴女も、是非。ごちそうさまでした。最高。