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名前 |
嶽山の行者像 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
嶽山の山頂の平地に来ると新しいお堂が建っていて、中には明治時代の役行者像があります。役行者というのは飛鳥時代の修行者というか超能力者のことで、神や仏とはちょっと違う存在ですね。日本の民衆にとって、役行者は大人気だった存在で歌舞伎やら説話やら民間伝承に古代から多数登場しています。その役行者を尊崇する人達は、聖地の大峰山に三十三回登山することが信仰の証でしたから、登山達成後に地元に「大峰山三十三度供養碑」を立ててそのご利益を分かち合った訳です。ちょっとハードな聖地巡礼ですね。さて、ここ嶽山の役行者像も大峰山三十三度供養碑の一種で石像にはこのように刻まれています。「明治廿九年大峰山修行三十三度 前田吉治郎」と。この人は60歳で達成したようですけど、シニア登山の先駆けのような人ですね。では、現代人の私達にとって、三十三度登山の石碑や役行者像に何の意味があるかと言うと、あやかって健脚や腰痛や肩コリが治りますようにとお願いすることかと思います。…とりあえず無事に下山できるよう手を合わせておきましょうか。