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名前 |
第一航測聯隊跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
小豆餅地区には、かつて旧陸軍の航空測量部隊「第一航測聯隊」が置かれていた。昭和17年、水戸市郊外で編成されたこの部隊は、同年4月末に三方原演習廠舎へ移駐し、航空測量技術の教育を目的として活動を開始する。第一航測聯隊は、航空機の航行支援や作戦任務のための測量技術を習得する教育部隊だった。方向探知機や対空無線機を用いて、友軍機の帰投誘導や作戦支援を行う航測手の育成を担い、戦時中の航空戦において重要な役割を果たした。しかし、昭和20年7月には戦局の悪化により滋賀県日野町へ疎開。貨車300両を使い、兵員約1500名が移動した。一方で、小豆餅地区には約300名の残留部隊が残り、終戦まで農園作業などに従事した。現在、跡地には「小豆餅子供の遊び場」という公園が整備され、黒松の根元には「航測の松」と刻まれた石標が残されている。さらに、第一航測聯隊跡を示す石碑も設置され、当時の歴史を伝えている。戦争の記憶が薄れつつある今も、この場所にはかつての歴史が静かに息づいている。