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名前 |
三所神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
ここにも他の太刀野の神社と同じように大きな銀杏の木があって、実を沢山落としていました。近代的な拝殿の後にある本殿は一間社流造りで、撫養石(和泉砂岩)積みの基壇の上に載ります。神仏分離後の明治になってから太刀野の宮大工によって建立されたものです。井川町井内の馬岡新田神社、武大神社、八幡神社の各本殿と同じ、太刀野山の大工・千葉春太と佐賀山重平が明治16(1883)年に連続して建立しています。その特徴は「曲面加工を施さない直線肘木が組物のすべてに使われている」ことです。この三所神社以外に芝生の武大神社、太刀野山の出羽神社と奥宮神社、清水西の宮内神社などにも、この特徴は見られます。和様や禅宗様などの様式に捕らわれない角材のまま用いる手法は、明治期の自由さと研究者は評します。ここからは、太刀野山の大工・千葉春太らは、独特の大工系譜の流れの中に位置していたことがうかがえます。