西村博之
と Qアノン
にしむら ひろゆき 西村博之 |
西村 博之(にしむら ひろゆき、1976年(昭和51年)11月16日 - )は、日本の実業家、著作家(書籍・動画)。日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」管理人。ドワンゴが資金提供している日本最大級の動画配信サービス「ニコニコ動画」元取締役管理人。東京プラス株式会社代表取締役、有限会社未来検索ブラジル取締役。愛称・通称は「ひろゆき」。 東京都北区赤羽北出身。O型。大学在学中の1999年に「2ちゃんねる」(現・5ちゃんねる)を開設し、管理人となる。2005年、ニワンゴ(現・ドワンゴ)取締役管理人に就任し、翌年に「ニコニコ動画」を開始。並行して企画立案、サービス運営、プログラマーとして複数の企業運営に携わる。2015年にフランスのパリへ移住。同年、英語圏最大の匿名画像掲示板「4chan」を買収し管理人に就任する。 |
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250px|thumb|4chanの創設者で初代管理人のクリストファー・プール|moot。
mootは英語圏のインターネットフォーラム「Something Awful」と日本語圏の画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」のアクティブユーザーであった。
thumb|250px|ひろゆきの4chanから派生した8chan(現:8kun)は「世界で最も卑劣なウェブサイト」とも評される匿名掲示板 また管理人のロン・ワトキンスは、Qアノン陰謀論における「Qアノン#「Q」の正体|Q」の正体として一般的に信じられているHBO『Q: Into the Storm』Episode6「嵐の中へ」(Broadcast - April 4, 2021)。
2015年9月21日、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人になることを発表 4chan開設者のmootこと前管理人のクリストファー・プールは引退の理由として反フェミニズム運動として悪名高いゲーマーゲート集団嫌がらせ事件の投稿を禁止したことによる殺害予告や誹謗中傷などのトラブルを挙げている。
また新管理人のひろゆきについてmootは「ひろゆき氏は匿名コミュニティーのパイオニアであり、4chanの曽祖父とみなすことができる。
同氏が1999年に立ち上げた2ちゃんねるは、4chanを触発したふたば☆ちゃんねるの開設につながったのだから もし彼がいなかったら、4chan、そして『全ての』匿名画像掲示板は、もしかしたらこんにち誰も使ってなかったかもしれないんだ」とし、「ひろゆき氏ほど4chanのリーダーに適任の人はいない」と語った。
これに対してひろゆきは「I am not so old to be called "great-grandpa", ain't I?」(おいらは“ひいおじいちゃん”と呼ばれるほど年寄りじゃないよ)とコメントした(注: 2015年当時、ひろゆきは38歳であった)。
ジムは4chanから派生した世界で最も悪名高い匿名掲示板「8kun」の新管理人となり、4chan~8chan発の過激な陰謀論「Qアノン」を支援する目的で政治資金団体「」を立ち上げた。
またロンが「Q」として8chanで広めたとされるQアノン陰謀論の信奉者は、2021年1月6日に米連邦議会議事堂襲撃事件を起こしている。
文筆家でミュージシャンのロマン優光は、アメリカの民主主義を大きく揺るがしたワトキンス親子について「米国の掲示板において意図的に日本の掲示板文化の差別と陰謀論が広がっていく構造を持ち込んだふしがある」と評している。
その後、ひろゆきは4chanとQアノンに関連する取材について、自らはかかわる意思がないことを明言した。
朝日新聞が4chan関連で取材を依頼した際も「事実無根のことを平気で流すメディアであれば取材を受けてもウソを流されると思ったので受けていません」と拒絶する姿勢をとっている。
8chan開設者のフレドリック・ブレンナンは、ひろゆきとQアノンが非常に密接な関係を持っているのにもかかわらず、それについてほとんど触れようとしない日本人について次のような違和感を述べている。
「Qアノンがこれだけ世界で騒がれているのに、なぜ日本人はそれが日本と密接に関係していることに触れようとしないのか不思議です ジムも息子のロンも日本にこれだけ関係しているというのに また、ひろゆきについてもそうです 〔……〕なにか日本のメディアは圧力をかけられているんでしょうか?」。
2022年12月18日、米新聞大手のNew York Timesは、4chan管理人としての「ひろゆき」を全面的にフィーチャーした記事「アメリカで彼のサイトは大量虐殺に関連づけられてきたが、彼は日本のスターである」を公開した。
同紙記者のベン・ドゥーリーは、ひろゆきについて「以前から4chanで顕在化していたヘイトスピーチを放置することで大量虐殺や憎悪犯罪を引き起こし、Qアノンや反ワクチン運動など有害な陰謀論を通して結果的にアメリカの分断を招きながらも積極的な収拾を行わず曖昧な態度に終始している」という趣旨の指摘を行った上で「彼は、そうしたことに問題があるとは考えていないようだ」「社会から非難されることに対する強い恐怖心がしばしば支配の道具として使われる日本においては、恥をほとんど何とも思わない彼の能力はある種の最終兵器であり、それが彼の成功を支える一大要因となっている」と批判的に評した。
また同紙は続けて「彼自身、悪名高い4chanのオーナーであることを公の場で語りたがらない」と指摘した。
ひろゆきが2ちゃんねる等の匿名掲示板の運営で成功した理由に関して、アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』紙は、「倫理観が欠如しており、社会的制限を取り払おうとする考えを誇っている。
尋常ならざる厚顔無恥だから、ほぼ完全な無敵の力がある。
これは一種の超能力だ」と評している。
また同紙は「アメリカでは、彼の所有するウェブサイトが大量虐殺や憎悪犯罪につながっている。
しかし、彼は日本だとスターとして扱われている」「ひろゆきは、社会に幻滅した日本の若者の代弁者として有名になったが、彼自身は悪名高い4chanのオーナーであることを公の場で語りたがらない」と指摘した。
その上で同紙は、ひろゆきが取材協力依頼を拒否し続けていることを明かしている。
西村が4chanのことをあまり語りたがらないのは、8chanを運営しているジム・ワトキンスがQアノンの責任を問われ米国連邦議会の公聴会に呼ばれており、4chanもその一端を担ったということで訴追される可能性が出てきているからだとされている。
成田悠輔の「集団自決発言」が各国メディアに取り上げられ批判を受けた際には、「成田雄輔はしばしば、西村博之などX世代の扇動家と一緒に登場する。
西村は事業家で、4chanというオンライン掲示板を運営し、インターネット上でもっとも有害な意見を醸成している。
」と紹介されている。
陰謀論や人種差別、銃乱射との関係性が指摘されている「4chan」の運営について、否定的な評価がなされている。
ジャーナリストの清義明は、アメリカ連邦議会襲撃事件を間接的に引き起こしたQアノン陰謀論のルーツに2ちゃんねる発の匿名掲示板文化(CHANカルチャー)があると指摘している。
清いわく「無名だから発言の責任は負わなくていい、ウソであったとしてもだまされる方が悪いという文化は、2ちゃんからできた」とし、それがQアノン現象につながったと分析している藤原学思『』第1章「生まれる」の中「ひろゆきの『庭』でQアノンが生まれた」より(朝日新聞出版,2020年9月) 続けて清は「ネットは使う側の自己責任だ、プラットフォーム(発言や議論の空間)側に責任はない、というのを、いわばネットのルールのように西村は広めてしまった。
法的な責任がないとはいえ、その点では、西村に道義的な責任がある」としている。
また福岡市がひろゆきをアドバイザーに起用した件についても、「例えば受託した仕事で何か福岡市に損害を与えるようなことがして、西村氏に損害賠償責任が発生したときも、西村さんの過去の発言のように『時効まで逃げ切る』となるかもしれないですよ」と語っている。
文筆家でミュージシャンのロマン優光も、陰謀論やヘイトスピーチなど人命にかかわる4chanの社会問題を放置し、無責任な態度を貫き続けるひろゆきについて「現在も2ちゃんねるの頃と変わらぬビジネスモデルで書き込みについての責任を取らないという姿勢で過ごしていますが、銃社会のアメリカでは日本とは比べ物にならないぐらいの被害が出ています 掲示板文化によって人種差別テロやQアノン問題といった人の命に関わる社会問題が多く生まれている以上、今までのように無責任な立場ではいられず、今後は批難されるだけにとどまらないこともあるでしよう」と批判している。
また、ひろゆきを「論破王」として祭り上げる日本メディアの特殊性についても「こういった無責任な人物を肯定的にエンターテイメントの場に登場させる日本のメディアや、公的な事業のアドバイザーとして氏を使おうとする日本の社会のリテラシーは異常だと思います 恐ろしいほど無知なのか、彼の行動を問題と思ってないのかはわかりませんが、どちらにしろまともとはいえないでしょう なぜ、ネット掲示板がデマとヘイトと陰謀論の温床になってしまったのか、もう少し真剣に考えるべきではないでしょうか そういったものを放置してきた、未だに放置しているひろゆき氏がネット上で陰謀論を批判している姿は何ともいえないものがあります」と述べている。
mootは英語圏のインターネットフォーラム「Something Awful」と日本語圏の画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」のアクティブユーザーであった。
thumb|250px|ひろゆきの4chanから派生した8chan(現:8kun)は「世界で最も卑劣なウェブサイト」とも評される匿名掲示板 また管理人のロン・ワトキンスは、Qアノン陰謀論における「Qアノン#「Q」の正体|Q」の正体として一般的に信じられているHBO『Q: Into the Storm』Episode6「嵐の中へ」(Broadcast - April 4, 2021)。
2015年9月21日、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人になることを発表 4chan開設者のmootこと前管理人のクリストファー・プールは引退の理由として反フェミニズム運動として悪名高いゲーマーゲート集団嫌がらせ事件の投稿を禁止したことによる殺害予告や誹謗中傷などのトラブルを挙げている。
また新管理人のひろゆきについてmootは「ひろゆき氏は匿名コミュニティーのパイオニアであり、4chanの曽祖父とみなすことができる。
同氏が1999年に立ち上げた2ちゃんねるは、4chanを触発したふたば☆ちゃんねるの開設につながったのだから もし彼がいなかったら、4chan、そして『全ての』匿名画像掲示板は、もしかしたらこんにち誰も使ってなかったかもしれないんだ」とし、「ひろゆき氏ほど4chanのリーダーに適任の人はいない」と語った。
これに対してひろゆきは「I am not so old to be called "great-grandpa", ain't I?」(おいらは“ひいおじいちゃん”と呼ばれるほど年寄りじゃないよ)とコメントした(注: 2015年当時、ひろゆきは38歳であった)。
ジムは4chanから派生した世界で最も悪名高い匿名掲示板「8kun」の新管理人となり、4chan~8chan発の過激な陰謀論「Qアノン」を支援する目的で政治資金団体「」を立ち上げた。
またロンが「Q」として8chanで広めたとされるQアノン陰謀論の信奉者は、2021年1月6日に米連邦議会議事堂襲撃事件を起こしている。
文筆家でミュージシャンのロマン優光は、アメリカの民主主義を大きく揺るがしたワトキンス親子について「米国の掲示板において意図的に日本の掲示板文化の差別と陰謀論が広がっていく構造を持ち込んだふしがある」と評している。
その後、ひろゆきは4chanとQアノンに関連する取材について、自らはかかわる意思がないことを明言した。
朝日新聞が4chan関連で取材を依頼した際も「事実無根のことを平気で流すメディアであれば取材を受けてもウソを流されると思ったので受けていません」と拒絶する姿勢をとっている。
8chan開設者のフレドリック・ブレンナンは、ひろゆきとQアノンが非常に密接な関係を持っているのにもかかわらず、それについてほとんど触れようとしない日本人について次のような違和感を述べている。
「Qアノンがこれだけ世界で騒がれているのに、なぜ日本人はそれが日本と密接に関係していることに触れようとしないのか不思議です ジムも息子のロンも日本にこれだけ関係しているというのに また、ひろゆきについてもそうです 〔……〕なにか日本のメディアは圧力をかけられているんでしょうか?」。
2022年12月18日、米新聞大手のNew York Timesは、4chan管理人としての「ひろゆき」を全面的にフィーチャーした記事「アメリカで彼のサイトは大量虐殺に関連づけられてきたが、彼は日本のスターである」を公開した。
同紙記者のベン・ドゥーリーは、ひろゆきについて「以前から4chanで顕在化していたヘイトスピーチを放置することで大量虐殺や憎悪犯罪を引き起こし、Qアノンや反ワクチン運動など有害な陰謀論を通して結果的にアメリカの分断を招きながらも積極的な収拾を行わず曖昧な態度に終始している」という趣旨の指摘を行った上で「彼は、そうしたことに問題があるとは考えていないようだ」「社会から非難されることに対する強い恐怖心がしばしば支配の道具として使われる日本においては、恥をほとんど何とも思わない彼の能力はある種の最終兵器であり、それが彼の成功を支える一大要因となっている」と批判的に評した。
また同紙は続けて「彼自身、悪名高い4chanのオーナーであることを公の場で語りたがらない」と指摘した。
ひろゆきが2ちゃんねる等の匿名掲示板の運営で成功した理由に関して、アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』紙は、「倫理観が欠如しており、社会的制限を取り払おうとする考えを誇っている。
尋常ならざる厚顔無恥だから、ほぼ完全な無敵の力がある。
これは一種の超能力だ」と評している。
また同紙は「アメリカでは、彼の所有するウェブサイトが大量虐殺や憎悪犯罪につながっている。
しかし、彼は日本だとスターとして扱われている」「ひろゆきは、社会に幻滅した日本の若者の代弁者として有名になったが、彼自身は悪名高い4chanのオーナーであることを公の場で語りたがらない」と指摘した。
その上で同紙は、ひろゆきが取材協力依頼を拒否し続けていることを明かしている。
西村が4chanのことをあまり語りたがらないのは、8chanを運営しているジム・ワトキンスがQアノンの責任を問われ米国連邦議会の公聴会に呼ばれており、4chanもその一端を担ったということで訴追される可能性が出てきているからだとされている。
成田悠輔の「集団自決発言」が各国メディアに取り上げられ批判を受けた際には、「成田雄輔はしばしば、西村博之などX世代の扇動家と一緒に登場する。
西村は事業家で、4chanというオンライン掲示板を運営し、インターネット上でもっとも有害な意見を醸成している。
」と紹介されている。
陰謀論や人種差別、銃乱射との関係性が指摘されている「4chan」の運営について、否定的な評価がなされている。
ジャーナリストの清義明は、アメリカ連邦議会襲撃事件を間接的に引き起こしたQアノン陰謀論のルーツに2ちゃんねる発の匿名掲示板文化(CHANカルチャー)があると指摘している。
清いわく「無名だから発言の責任は負わなくていい、ウソであったとしてもだまされる方が悪いという文化は、2ちゃんからできた」とし、それがQアノン現象につながったと分析している藤原学思『』第1章「生まれる」の中「ひろゆきの『庭』でQアノンが生まれた」より(朝日新聞出版,2020年9月) 続けて清は「ネットは使う側の自己責任だ、プラットフォーム(発言や議論の空間)側に責任はない、というのを、いわばネットのルールのように西村は広めてしまった。
法的な責任がないとはいえ、その点では、西村に道義的な責任がある」としている。
また福岡市がひろゆきをアドバイザーに起用した件についても、「例えば受託した仕事で何か福岡市に損害を与えるようなことがして、西村氏に損害賠償責任が発生したときも、西村さんの過去の発言のように『時効まで逃げ切る』となるかもしれないですよ」と語っている。
文筆家でミュージシャンのロマン優光も、陰謀論やヘイトスピーチなど人命にかかわる4chanの社会問題を放置し、無責任な態度を貫き続けるひろゆきについて「現在も2ちゃんねるの頃と変わらぬビジネスモデルで書き込みについての責任を取らないという姿勢で過ごしていますが、銃社会のアメリカでは日本とは比べ物にならないぐらいの被害が出ています 掲示板文化によって人種差別テロやQアノン問題といった人の命に関わる社会問題が多く生まれている以上、今までのように無責任な立場ではいられず、今後は批難されるだけにとどまらないこともあるでしよう」と批判している。
また、ひろゆきを「論破王」として祭り上げる日本メディアの特殊性についても「こういった無責任な人物を肯定的にエンターテイメントの場に登場させる日本のメディアや、公的な事業のアドバイザーとして氏を使おうとする日本の社会のリテラシーは異常だと思います 恐ろしいほど無知なのか、彼の行動を問題と思ってないのかはわかりませんが、どちらにしろまともとはいえないでしょう なぜ、ネット掲示板がデマとヘイトと陰謀論の温床になってしまったのか、もう少し真剣に考えるべきではないでしょうか そういったものを放置してきた、未だに放置しているひろゆき氏がネット上で陰謀論を批判している姿は何ともいえないものがあります」と述べている。
2023/2/22(水)



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