名前 |
小・芝原揚水機場 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
滋賀県戦争遺跡分布調査報告書2018(P54)八日市飛行場の拡張は昭和16(1941)年からはじまり、昭和19(1944)年4月には陸軍と中野村・玉緒村の関係者とのあいだで会議が行われた。陸軍側は買収価格を提示しないまま土地売渡書に調印せよと迫り、机をたたいて怒号したという。一方地元側は、容易に調印に応じなかったが、最終的に調印している。実際には予想よりも好条件であったという。八日市飛行場の南端を区切っている蛇砂川は3カ所で蛇行しているが、これは飛行場拡張に際して蛇砂川を付け替えたためである。3カ所の蛇行のうち、まん中の飛行場側にへこんだところにあるのが柴原揚水機場である。「お国の大事」を背景にした陸軍の強引な買収であったが、食糧増産も当時の重要な国策であったため、やむなく残された。(振角)との記載あり。蛇砂川の蛇行状況がよくわかる場所であり、川の北側が旧陸軍八日市飛行場敷地である。