大正の堰堤、百年の歴史を体感。
大正8年竣工の今なお現役の水道用ダム。松江市の水道水の1/4はこのダムから供給されているそうです。現役で活躍する社会資本でありながら近代遺産でもあるのです。醸し出す雰囲気と言うか存在感が凄い。堤体と直ぐ下流にある管理用アーチ橋と併せて国の有形文化財、かつ日本土木遺産に指定されています。松江は水路が張り巡らされた水運の街ってのもあって、井戸を掘れば容易に水は得られるのですが、近代化の過程で衛生的な水を得る事が難しくなっていた。松江の発展の生命線の施設という事は、近くに鎮座する水道神社からもひしひしと伝わって来ます。
名前 |
千本堰堤 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
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大正7年(1918)に築造され100余年、今でも現役の堰堤として活用されている。重力式コンクリート造堰堤、堤長109m、堤高16m、副堰堤付として登録有形文化財(建造物)に平成20年4月(2008)に登録されている。解説文には「宍道湖に注ぐ忌部川の上流に位置する水源地堰堤。堤長109m、堤高16mの重力式コンクリート造堰堤で、越流式とし、下流側に副堰堤を付ける。堤体内部に粗石コンクリートを用い、表面は間知石の谷積とする。山陰地方初のコンクリートを用いた水源地堰堤。」とある。自然に溶け込んだ施設が存続して活用されていくことを望むものである。2025.2.19 千本堰堤の雪景色。