井手神社西、昔話の美しさ。
井手のお宮の 片葉の葦の特徴
井手神社の鳥居西側にあり、美しい景観が魅力的です。
手前には歴史的な石樋と葦が保存されています。
まんが日本昔話に描かれた素敵な場所です。
まんが日本昔話で観ましたが、とても美しい場所だということです。葦が片葉になった理由は、神様の渡り鳥(雁)たちへの優しさでした。🦆
神社に入る手前の左手に石樋と葦が残されてる。石樋は歴史的に貴重な遺産だと思います馬《●▲●》助ヒヒーン♪
名前 |
井手のお宮の 片葉の葦 |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
評価 |
4.2 |
周辺のオススメ

井手神社鳥居西に位置。綺麗に維持管理されています。説明板が建立されていましたので引用しご紹介します。【井手のお宮の片葉(かたは)の葦(あし)】伊勢の国は永井の里 井手のお宮のあたりには 不思議な葦が生えているそうな 葉が一方しかついておらんのだと 誰かがもぎ取っていったように見えると まったくどう考えてもふしぎな話しじゃ むかし、むかしこのあたりは いちめんの沼地でした 沼地といっても よどんでにごった沼地ではなく いつも美しく澄んだ水をたたえていました 春になれば水辺に白い花も咲きました 秋になれば 紅葉した木が 水面を 赤く彩りました 村の人々は 野良仕事の合い間に ここへ来て憩うこともしばしばでした。 そして 「ここへ来ると なんかしらんが こころがやすまる」と言うのでした。 まれに来る旅人も 何故か こころひかれるものをおぼえて ここてでつかれた足を やすめました。春 夏 秋と過ぎ 寒い冬が来ます さすがに あたりには村人の姿も見えなくなります そんなある世のことでした。沼はしーんと静まりかえっています 北の空に 北斗星が冴えざえと輝いてました どこから声が聞こえたような気がします それは どうやら 空の彼方から聞こえてくるようです 幽かだったその声が 次第に大きくなってくると はじめて鳥の声だとわかるのでした はるか遠くの韃靼国から海を渡り 冬を過すために この沼地へやってきた雁の群だつたのです 雁たちは やっと目的の地に着いて ひときわ高いよろこびの声を上げ 水の上を踊るように泳いでいます。 冬の月は あくまで静かに 沼地を照らしています村人たちの中には雁の声で 目をさます者もおりました そして ああ 今年も 雁が来る頃になったと 思いながら いつしか 又 深い眠りにおちてゆくのでした こうして 雁たちは 村人たちの あたたかいまなざしに 見守らながら ひと冬を過ごすのでした やがて遠くに見える山々の 深い雪も溶けだす頃になると 雁たちは 生まれた韃靼国へ 帰って行かなければ なりませんでした 雁たちは 帰りの道のり遠いのが心配でした それは 実際 果てしない旅でした どこまで行っても暗い暗い海でした 広い広い海でした 羽をやすめる場所などどこにもありません 力尽きた仲間が すいこまれるように 海に落ちていちても どうすることもできないのでしたもうそろそろ 北の国へ 帰らないといけなくなったある日 雁たちは皆なで 井手のお宮の神様にお願いしました どうか ここに生えている葦の葉を 一枚づつ下さいと願いは聞き届けられ 雁たちは ある日 クチバシに 葦の葉を 一枚づつくわえて 飛び立ってゆきました そして つかれたら 海の上に葦の葉を浮かべ その上で 翼をやすめるのでした 葦の「舟」に乗った雁の姿が 波間に いくつも いくつも 漂っていました。井手のお宮の葦の葉は この時から片方ないそうな 美濃の国の須賀という里にも 片葉の葦があるそうな それもやっぱり お宮のそばに生えているということじゃ 水の神様の思し召しかもしれんの このとしになっても わからんことは まだまだ いっぱい あるようじゃて。と、なっています。