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名前 |
円鏡寺クロガネモチの木 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
「円鏡寺のクロガネモチの木」は、建物も庭園も全てが美しく整えられた別館円鏡寺本坊の庭園にて、美しく雄大に聳えています。樹齢推定200年余り、幹周囲3m、樹高 9mであり、前方に伸ばした枝は10mを超える広がりを誇ります。北方町の天然記念物に指定されています。この樹は、別名「夫婦和合のモチ」といわれ、村の若者の悲恋物語が伝えられています。その昔、お照さんと定七さんという若者がいました。2人は仲良く過ごしていましたが、ある時から定七さんの姿が見えなくなってしまいます。お照さんは定七さんにまた会えるのを心待ちにしていましたが、思いも届かぬまま病になり亡くなってしまいます。しばらくすると、お照さんが眠る場所から1本のもちの木が生えてきました。お照さんが生まれ変わってもちの木になったのか、その木は成長とともに2本が1本になったかのように大きく育ち、まるでお照さんと定七さんが仲良く寄り添っているように見える木となった…と…とても切なくて素敵な伝え話をもったクロガネモチの木です。訪問時、クロガネモチの木は荘厳な雰囲気に包まれていました。主幹には瘤があり、ゴツゴツとした樹皮にはたくさんの苔が付着しています。また庭園風に手入れをされているとのことで、優雅さとダイナミックさを兼ね備えた迫力のある枝ぶりをしています。その偉容さは、唯一無二の存在感であり、胸が高鳴りました。そして伝え話にもありますように、まるで2本が合着し、寄り添うようにして天に向かって聳えている御姿からは、2人の優しいお顔が浮かんでくるようでした。幹には樹勢回復の処置が施されていますが、これからもどうか健やかに伸び伸びと成長できますようにと心から願っています。また訪問させていただきます。