150年の歴史、豪邸と馬主の物語。
長野県宝 山下家住宅の特徴
江戸末期に建てられた大馬主の豪邸として、歴史的価値があります。
大馬主の住居跡が資料館になっており、見学400円で楽しめます。
優しいおじさんが面白おかしく説明してくれるサービスが好評です。
大馬主として栄えた山下家の住宅。当時の生活様式を伝える貴重な史跡。冬季12〜3月は閉館。入場料¥400
古い馬主さんの住居跡が資料館になっています。
たまたま、近くの開田温泉に宿泊したため寄りました。立派な懸魚付の妻入り建物に加え、大馬主という珍しい家業の住宅でした。馬を繁殖させて、今風に言えばリースを行い、馬の死亡や病気のリスクをヘッジしていたようです。厩が母屋と離れている南部の曲屋と異なり、馬を家の温かい南側、囲炉裏の前に飼い、家族同然に馬と暮らしていたそうです。ただ、明治以降は富国強馬の政策もあり、火砲や輜重を牽引する為に馬の大型化が推進された為、外国産馬との混血が進められ、1939年の種馬統制法で事実上木曽馬は消滅してしまったそうです。見学の際、係の方に丁寧に説明して頂きました。十分、一見の価値があると思います。
江戸末期に建てられた大馬主の豪邸。木曽馬を大切に育てていたそうです。
よく保存されている古農家。県宝だそうです。代々馬主だった家柄のお宅。建具が立派。一時は700頭の馬を所有していたです。同じ敷地内にある土蔵が、柳又遺跡の資料館! 館内が驚きの内容! 一度ご覧あれ!
木曽開田西野の山奥に150年ほど前に建てられた大豪邸。今、同じ材料で家を建てるとしてら、5億円とか。その訳は訪れてみないとわかりません。
見学400円です。価値あり。
歴史家は馬の医者の博物館になっており、100年前に日本人がどのように暮らしていたかを示しています。巨大な展示品ではありませんが、大人400円です。(原文)Historical house turned museum of a horse doctor that shows how Japanese lived (100?) years ago. Not a huge exhibit, but it's only ¥400 per adult.
150年前の豪邸、好きな人には良い。
名前 |
長野県宝 山下家住宅 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0264-44-2007 |
住所 |
〒397-0302 長野県木曽郡木曽町開田高原西野2730−5 |
HP | |
評価 |
4.1 |
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道路からすぐに、立派な屋敷や蔵が見えます。由緒ある建築物で、特に木曽馬の馬主であったことが特筆されてました。現代の競走馬の馬主とは違い、当時の木曽馬の馬主は農耕馬として小作農家に貸し出し、繁殖させた仔馬を木曽谷の市へ出荷していたそうで、最盛期には300頭余を所属させていたそうです。その利益配分は、農家に四分の一、馬主に四分の三で、獣医でもあり、元は高山藩、金森家の藩士でもあった山下家は、金森氏の出羽への領地替え(以後高山藩は天領となる)を期に帰農土着し、大馬主として大いに繁栄していたそうです。明治時代に軍用馬として改良が図られ、体格が小さい事と、速度が遅い事などを考慮して外来馬との交配が勧められた結果、純血種は激減、危機的な状況になりました。近代化して機械化が進むと需要も無くなり、馬達は更に減少してしまい、山下家も衰退しました。しかし、密かに守り続けられた無垢の馬を基に、戻り交配し、かつての木曽馬の復活がなされ、現在では乗馬センターなどで飼育され系統をつないでいます。それでも百数十頭しかいないそうです。木曽馬は新田義貞(遺構からDNA検証済)の時代や、戦国時代の軍馬として活躍していたことが確認されていて、斜面歩行の健脚力や安定性、従順な性格に秀で、小柄ながらも大いに重宝され活躍しました。ポニーサイズの木曽馬が、今後も永く健やかに繁栄してくれることを願います。