青空に浮かぶ泥舟、藤森の不思議。
藤森照信「空飛ぶ泥舟」の特徴
茅野市宮川の高台に位置し、宙に浮かぶユニークな茶室です。
藤森照信の作品群に含まれ、特別な梯子で入ることができます。
自然と調和した不思議なオブジェで、いつ訪れても新しい発見があります。
藤森照信の「鎌倉道」3部作のトリを飾る「空飛ぶ泥舟」、特別な梯子を掛けて入るとか。古田織部を主人公にした「へうげもの」にも出てきた木の上に作った茶室が鎖で繋がれていた様な記憶が蘇った。しかし、泥舟とは恐れ入った。泥舟と言えば、カチカチ山だが、それを飛ばそうとする「藤森照信」と言う人物に凄く惹かれる。そう言えば、滋賀県近江八幡市の「ラ・コリーナ」も氏の作品だとか。幼い頃の記憶をほじくり返す、意図した作風をあざといとは感じない、品性の高さを感じてしまう。
同行者に教えてもらうまで、これが藤森照信氏のかなり有名な「作品」とは知らなかった。田園の中に、というか田舎の空き地に、特に囲われているわけでもなく、いきなりある。わざわざ足を運ばなければ、まずは出逢えない立地。行ったところで、見るだけ。現代建築やアートに関心のある方はどうぞ。
独特な世界観があります。ジブリとかに出てきそうな。子供さんにも受けると思います。
後からこられたご夫婦が「これがそうかしら?看板もなんにもないからわからないわ!」とひとまわりして去って行きました。藤森さんは見世物でたてたわけではないですよ。看板なんて無粋な事しません。自分の楽しみのひとつです。
建築家 藤森照信氏といえば真っ先に、たんぽぽハウスやニラハウスの様な土着的で自然融合的なデザインが思い起こされるのですが、氏に縁ある茅野市に手掛けた建築物が神長官守矢史料館、さらに裏手の山裾に「空飛ぶ泥船」「高過庵」「低過庵」が存在しています。太古に縄文文化が隆盛した地としてのバックグラウンドもあってからか、自然素材を活かしたこれら建屋はここでは妙にしっくりくるデザインです。(神長官守矢史料館を除いて)通常内覧は出来ませんが、外観だけでもその世界観を感じることができました。
日本には著名な建築家が数多くおられます。その中でも藤森さんは芸術家肌で、異色な存在だと思います。中央線茅野にある諏訪大社前宮から、本宮へ向かう途中で、芸術作品に出逢うことができました。現地には看板も説明書きも無く驚きました。三つの作品が風景に溶け込みながらも、個性豊かな存在感を主張していることに圧倒されました。
茅野市宮川高部にある4本の柱に吊るされたUFOのような、パーマンのヘルメットのような茶室。藤森照信氏の設計で2010年完成。一般の利用はできず、外から眺めるだけですが、ちの旅のツアーを利用すると中に入ることもできるようです。高台から見ると、茶室の北側には諏訪盆地を挟んで蓼科高原が広がり、高いところに茶室を作りたくなる気持ちがよくわかります。この茅野市宮川高部は、藤森氏が高校までを過ごした地元で、神長官守矢史料館(1991)に始まり、高過庵(2004)、玄庵(2006)※増築、空飛ぶ泥舟(2010)、低過庵(2017)、高部公民館(2021)、五庵(2022)と、7軒の藤森建築が密集する聖地となっています。
「空飛ぶ泥舟」「高過庵·たかすぎあん」「低過庵·ひくすぎあん」建築の可能性を再発見出来る住居達です。見上げていると寓話の世界へ迷い込んだような錯覚にかられます。今年「御柱祭」に使われた柱が近くに置かれていました。
実際、中はどうなっているんだろう?このようなお茶室を作ろうとした理由を聞いてみたいと思うほど、中へ入ってみたいと興味がそそられました。
名前 |
藤森照信「空飛ぶ泥舟」 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0266-73-7567 |
住所 |
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HP | |
評価 |
4.1 |
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