省略の美を感じる一枝担。
一枝坦の特徴
名称の由来である一枝担が象徴する静寂な雰囲気が印象的です。
省略の美をテーマにした一烏のいずれも無駄がなく、心を落ち着ける景観です。
一枝坦は龍源院方丈前庭に位置し、自然美が感じられるお庭です。
大徳寺の塔頭寺院のうちのひとつ、龍源院の南側にある庭。玉砂利を敷き、岩を配した典型的な枯山水庭園だが、この庭の特徴は楕円状の大きな "苔の島" が設えられていることだろう。枯山水といえば苔は岩周りにわずかに配されていることが多い印象だが、この "島" は庭園の決して小さくない部分を占め、存在感がある。個人的にはこの特徴的な "苔の島" の形状があまりに整い過ぎているためちょっと不自然な感じがして、あるよりも無いほうが見た目としては好きだ。若干厚みのあるところも "島" というよりは巨大なハッシュドポテトのようにも見えて違和感がないこともない。しかしそれはそれとしてこういう庭があっても良いと思う。
「一枝担」の最大の魅力は、その「省略の美」です。日本庭園の中でも特に枯山水においては、自然の風景を抽象化し、最小限の要素で宇宙や人生を表現するという思想が重視されます。「一枝担」はまさにその典型であり、数個の石が置かれただけのように見える空間が、観る者の感性によって無限の世界に広がっていく構造を持っています。主石と思われる石は、庭の中心やや前方に控えめに据えられ、それに呼応するように他の石が配置されています。これらの石組は、山や島、あるいは禅僧の姿など、さまざまな象徴として読み解くことができる多義性を持っており、見る人の解釈によって無数の意味を生み出します。
方丈前庭銘一枝担」(いっしだん)龍源院方丈の前庭を一枝担と言います。これは当院開祖東溪禅師(1454~1518)が、釈尊の指微笑という因縁の則によって悟られ、その師の実伝和尚よりいただいた室号の「霊山一枚之軒」よりその銘があります。この一枝坦は余分なものを取り除いた禅宗独特の枯山水庭園で神仙思想に説かれる蓬莱山の理想の世界を表現しています。蓬薬山とは不老不死の薬を持つ人が住む吉祥の島の事で中央右よりの巨石と石組が途薬山を、右の石組が鶴島、左の昔の石組が島、一面の白川砂を大海にみたてています。言葉では表わすことの出来ない悟りの世界を視覚的に表現したものが禅の庭園です。
2024年3月10日に訪問しました。無常と永遠不変が表現されているとのことですが、奥が深く難しいですね。
| 名前 |
一枝坦 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 電話番号 |
075-491-7635 |
| HP |
https://www.kyoto-ga.jp/greenery/kyononiwa/2020/11/post_30.html |
| 評価 |
4.7 |
| 住所 |
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2024年 3月10日 第58回京の冬の旅龍源院 一枝坦臥石の南庭は「一枝坦」という。開祖・東渓宗牧禅師が、師・実伝和尚より贈られた室号「霊山一枝之軒」より名づけられたという。現代、1980年、喝堂和尚住持の作庭による。白砂と石組、苔地で構成され、白砂は大海を表す。東(左)に楕円形の苔山(苔島)に亀島があり二石が配されている。西に鶴島、奥に蓬莱山、その脇に板石の「一枝坦」が据えられている。なお、庭はかつて、石燈籠と苔庭で構成されていた。樹齢700余年という中国種の山茶花「楊貴妃」が植えられ、11月中旬-4月に深紅の花をつけたという。1980年に枯死し、枯山水式に作庭し直された。