趣ある社殿と茂田井の道。
中山道は茂田井の街を北に膨らむ形で湾曲し東に向かいます。そして、大澤酒造・しなの山林美術館の辺りから下り坂になって、竹重本家酒造の前で谷の底となり、ふたたび上り坂となります。竹重本家酒造東側の高台に神明社があります。茂田井の東側には南北に延びる丘が迫っていて、中山道は南東に向きを変えながら丘をのぼっていきます。神明社は、竹重本家酒造の東側に迫る丘の斜面中腹に位置しています。中山道を下る旅人は、茂田井の外れから望月宿との間に立ちはだかる尾根をのぼり始めるときに、このあとの旅の無事を神明社に祈願したのかもしれません。神明社はいうまでもなく伊勢神宮の内宮祭神である天照大神を勧請した神社です。伊勢神宮の地方分社ともいえるでしょう。茂田井の集落の中央近くに諏訪神社があって、東の外れに神明宮(伊勢社)が置かれているという配置になっています。江戸時代中期以降、伊勢神宮の御師たちが地方の街や農村をめぐって伊勢参りのための講を組織するよう働きかけをおこなったそうです。やがて伊勢神宮のありがたみや霊験を知った地方の人びとは、こぞって自分の街や村に伊勢社ないし神明宮を勧請するようになったようです。神明社は茂田井集落の東端を守る鎮守だったのです。
名前 |
神明社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
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趣のある社殿の雰囲気なのだが、いかんせんキク科植物が茂りすぎて痛くて社殿まで階段を上がるので精一杯でした。中を覗きたかった。