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【石棒】年代不詳堂内の綺麗に着色された人形地蔵様の隣にひっそりと安置されています。古来からよくある石棒信仰の一つだと思われます。文献によっては「お石神(しゃくじ)さま」または「おしゃくりさま」と呼ばれているとありますが、別の文献ではこの石こそが地蔵様であって、ご本尊だとも書かれています。特に子供はこの石棒を持ち出して遊んでも良いとされていました。治水工事前は黒目川もこの地蔵堂の間近を流れ、子供たちが川で遊んで戻し忘れても、次の日にはきちんと堂の中に納まっていたそうです。…まあ、実際のところは畑仕事の帰りに見かけた大人が戻していたのでしょうが、そう子供たちに教えることによって民間信仰を深めていったのでしょうね。ちなみに最も流行った遊び方は、おしゃくじ様を川底に放り込んで、こぞって奪い合う、という何とも激しいものだったようです。それでも遊んでいる時は水の事故など一切無く、いつしか地蔵堂は子育て地蔵と呼ばれ、古くから子育ての信仰となっています。同様の石棒様が朝霞市内にはあと二つあり、一つは本仙寺のおしゃくじ様(疱瘡・百日咳の神)、もう一つは田島神社内の稲荷神社(五穀豊穣)で、こちらと合わせて朝霞の三石棒様と(伝承石同好会の中で勝手に)呼ばれています。三つお参りすれば、何かいいことがあるかもしれませんよ。