三門をくぐって十王堂へ。
十王堂の特徴
高床・板壁・切妻屋根の十王堂/奏楽堂が魅力的です。
江戸初期制作の地蔵菩薩坐像が安置されています。
かつて雅楽器を演奏していた舞台が存在する静かな場所です。
高床、板壁、切妻屋根、瓦葺で簡素な「十王堂/奏楽堂」は、後ろの池に舞台があったかつて、雅楽器を演奏する建物だったというが、現在は江戸初期の制作と考えられる「地蔵菩薩坐像」の他「十王像」が安置される。その「十王(じゅうおう)」とは、仏教などで亡者の審判を行う10尊を言い、「秦広王(しんこうおう)」「初江王(しょこうおう)」「宗帝王(そうていおう)」「五官王(ごかんおう)」「閻魔王(えんまおう)」「変成王(へんじょうおう)」「泰山王(たいざんおう)」「平等王(びょうどうおう)」「都市王(としおう)」「五道転輪王(ごどうてんりんおう)」で、没後「中陰(ちゅういん/仏教において、前世の死後から次の世に生を受けるまでの期間をいう)」となった衆生を、初七日、七七日(四十九日)、百か日、一周忌、三回忌に順次裁きをするという。「十王」は死者の「六道(ろくどう/衆生が生存中の行為の結果としておもむくことになる天道・人間道・畜生道・修羅道・餓鬼道・地獄道の六界をいう)」への輪廻を掌るため畏怖の対象となり、生前に「十王」を祀ることで死後に罪を軽減してもらう「預修(よしゅ/生前に死後の冥福を祈って仏事を営むこと)」と呼ぶ信仰が生まれたという。
素敵なテンペル!(原文)Lovely tempel!
名前 |
十王堂 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.2 |
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2020.04.08訪問 三門をくぐり抜けると左手側に引き戸に閉ざされたお堂が見えます。通常は非公開の十王堂内部を過去に2005年9月~10月まで特別公開されました。堂内には普段見ることのできない中尊地蔵菩薩のほか不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、弥勒菩薩ら十王の仏像が安置され、穏やかな表情を見せています。本坊では十王の裁きと地獄の様子を描いた絵図「十王画」も公開。 吉澤住職によると仏像の作者・年代は不明。十王堂は少なくとも過去50年は公開されていないはずとのこと。