山好きのための珍しい資料館。
飛騨民俗村 山岳資料館(旧高山測候所)の特徴
山の都高山市に位置する貴重な資料館です。
登山に関する珍しい資料が充実しています。
無人施設のため、静かな環境が魅力です。
無人施設の様です。昔からの登山用品とスキー🎿用品が展示されていた。
高山にある珍しい登山に関する資料館。無料で見学できる。ただし駐車場がないため、手前にある無料駐車場に停める必要が有。資料館の建物は元高山測候所を移築したもの。地元の登山家の人達の寄贈で造ったためか展示物が古い。登山をする人なら楽しめるかも?訪れる人が少ない中、外人さんが多いのが意外。登山家の中では有名な場所なのかも? 尚、GoogleMapでの建物の位置は間違っており、実際の山岳資料館は細い道を登った先にある建物。
あまり知られていないが、山の都高山市に「山岳資料館」なるものがある。 大町市の山岳博物館にはとうてい及ばないが、展示物は登山、スキー用具をはじめ、飛騨山脈飛騨側の動植物、気象、岩石、登山史関係など多岐にわたる。 この建物は明治36年、当時の大野郡灘村(現高山市桐生町)に建てられた元高山測候所。昭和45年の測候所建て替え時に市街地の南西、松倉山の山麓にある「飛騨民俗村」の一角へ移された。当初犬山の明治村へ移築の話があったこの建物は、民俗村で唯一の洋風建築で、平成12年、特色ある近代建築として文化庁の「登録有形文化財」に登録された。 昭和46年11月1日、飛騨山岳会や市民の協力でこの「山岳資料館」が開館。その後飛騨山岳会が展示品の管理を受け持っている。 特筆すべき展示品を紹介すると。まず古いスキー。 明治44年(1911)1月、オーストリアのフオン・レルヒ陸軍少佐が高田師団へ一本杖スキーを紹介し、その後すぐ北海道へ伝わったことはご存知の通りであるが、この時北大に在学していた高山の造り酒屋の二木長右衛門(のちに飛騨山岳会長)が習得し、大正2年(1913)にスキー術を持ち帰って旧制斐太中学へ伝えた。(北大へは、レルヒ少佐来日の2年前にスイス人のドイツ語教師ハンス・コーラが伝えたともいわれる。) このように飛騨へは早い時期にスキーが伝わり、その後地元にスキーメーカーが何社か誕生した。主にこの時期のスキーが展示してあるが、スキーが高価だったため、木を削った手製のものもある。子供用もあるが、おそらく親が子のために丹精して作ったものであろう。 次に珍しいのが飛騨産のピッケル。大正期に飛騨の岳人の依頼で鍛冶屋が作ったものらしいが、そのうちの一本は「飛騨」の銘があり、姿が美しく、ウッドピッケルを研究している方からの問い合わせもある。元飛騨山岳会員で故代情山彦氏の所有。 あとは登山史コーナーには宗教登山の関係も若干展示があるが、貴重なものは江戸期に播隆よりも40年も前に笠ヶ岳に登頂した地元宗猷寺南裔(なんねい)禅師の書。南裔は江戸まで行って三井親和(しんな)に書を学んだ当時の飛騨の書の大家でもある。このほか飛騨の登山史も学べる。 最近海外登山のコーナーが新設され、飛騨山岳会の海外登山の足跡が展示してある。また高山植物の写真も入れ替えられた。 資料館の下には井上靖や瀧井孝作などの文学碑がならぶ「文学の小径」があり、飛騨山脈を一望しながらここを散歩するのもいい。 年代によっては青春期に使用したなつかしい登山道具もあるので、いちど訪れてみられたらいかがであろうか。 入場料無料 下に民俗村の無料駐車場あり。
名前 |
飛騨民俗村 山岳資料館(旧高山測候所) |
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ジャンル |
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住所 |
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HP | |
評価 |
3.8 |
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