熊野古道の秘宝、爪書地蔵。
爪書地蔵の特徴
自然石に描かれた阿弥陀如来と地蔵菩薩が魅力的です。
熊野古道を歩く際に訪れる歴史的なスポットです。
有田市指定文化財としての貴重な存在感があります。
熊野古道を太刀の宮から更に下ったところに爪書地蔵(有田市指定文化財)が祀られています。二間四方のお堂の中には、幅4メートル余りの大岩があり、それに阿弥陀如来と地蔵菩薩の二尊像が線彫されています。伝説として、弘法大師が熊野へ参詣の途上、ここで不動の法を修め、生爪で石面に掘り付けたということから、爪書地蔵の名が付いたと伝わっています。このお堂が天文19年(1550)より約14年間破損したままになっていたのを、畑村の住民が永禄6年(1563)に修復しました。そのことを耳にした岩室城主畠山政能は、畑村の畑一反歩の年貢の納入を免じ、これを永代寄進すると仰せになりました。これを受けて、家臣の則岡(浄教入道)貞久と久喜(又太郎)春秀は連名で、畑村の住民に畠山政能公の意向を書面で衆知しました。※参考資料:生駒佳三『甦る宮﨑貞直と有縁の人びと』私家版、2000年※画像提供:玉木 久登。
山の中なので中々たどり着きにくい。阿弥陀如来はわかりやすいけど、地蔵菩薩はわかりにくいかな。
名前 |
爪書地蔵 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.7 |
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和歌山県は摩崖仏が少ないのですが、この爪書地蔵は自然石に阿弥陀如来と地蔵菩薩を線描きしてあり列記とした摩崖仏ですね。祠の中にあるので暗いのでよく分からないです。旅人の疫病を治す霊験があるそうです。