赤平川で壮大な地層を体感。
取方の大露頭(トサン淵)の特徴
秩父地方の地層は、見事な大迫力を誇ります。
タービダイト層が観察できる、見逃せない露頭です。
地球の歴史を感じる、驚きの地層が魅力的です。
秩父地方が海であった頃に堆積した地層が隆起して露頭になりました。
ここのはすごくないですか。ようばけよりも高さも幅もあり、ど迫力の崖です。せっかくなら双眼鏡を持っていきましょう。地層の上の方はかなり複雑に褶曲している様子が伺えます。肉眼ではちょっと見るのが難しい。秩父全般に言えることだが、双眼鏡はあるのとないのでは大違い。駐車場はありませんが、近くの運動場の駐車場が利用可能ですね。
左上から右下に向かって傾いている厚く硬い岩盤(地層)が、川の中、手前右の足元の方向に繋がっている様子、川の色の違いでわかりますでしょうか。断層ができたあとに、川の流れが砕いたであろう時間の長さと地形の変化を現地で想像(瞑想)すると、とても楽しいです。
大迫力の地層。異なる地盤のぶつかり合い、せめぎあいを感じる。ただひたすら長閑でまったりできるところ。
場所が分かりにくいのでカーナビ等には「吉田取方グラウンド」で探して下さい。テニスコートと野球のグラウンド(フェンス・ベンチ)の間に細い道がありますので進んでください。地層が一望できるので是非。ジオパークの立て看板も両面詳しく書かれています。あと、戦国時代の逸話の残る場所です。「トサン淵」北条の侵入を武田氏に報告に行く途中の土佐の坊(僧侶)が敵に囲まれ川(赤平川)に飛び込んだ場所らしいです。
地球の歴史、大きさを肌で感じる事が出来る。秩父地方は断崖・断層・褶曲、色々な地層を見る事が出来るので面白い。
場所的には「吉田取方総合運動公園(グラウンド)」を目指すと良いかと思います。「はんどはし?」という赤平川を越えてすぐにグランドの方に入る道があるのでそこを入って道なり進むと突き当たります。左側に進むとは駐車場。右に行くと川沿いに沿って進むと「トサン淵」の看板があります。右側に車でいけますし道幅もあるので駐車しても大丈夫かなと思います。ちなみにバーベキューや水遊びをしている方もいらっしゃいました。場所に寄りけりですが、非常に急流で深場もあるような場所なので注意してください。(遊泳禁止の看板もありました)約1700万年前から約1500万年前までに存在した古秩父湾の名残があるダイナミックな地層が幅約800mに渡って露出し、国の天然記念物(ジオパーク)に指定されています。赤平川と吉田川の合流する場所で見事な不整合等を見ることができます。丁度伺ったときには(2020年9月の4連休)太陽の加減なのか、川面は見事なコバルトブルー、岩のグレー、木々のグリーンのコントラストは素晴らしい絶景だと思いました。ちなみに「トサン淵」という看板(ここが取り方の大露頭)がありましたが、以下の通りでした。(以下ジオパーク秩父より引用しています。)室町時代末期の戦国の世であった永禄3年(1560年)、北条勢の侵入を武田勢へ報告しようとした土佐の坊(とさのぼう)という僧がいました。ホウキ草をムチの代わりに馬を走らせましたが、すでに敵に囲まれ逃げ切れず、崖から赤平川の淵へ身を投げたそうです。「土佐の坊の淵」が転じて「トサン淵」と呼ばれるようになったと言われています。土佐の坊が持っていたホウキ草の種が芽を出しトサン淵に自生したと言われ、「まかずのほうき」と呼ばれています。このホウキ草を持ち帰ると土佐の坊の霊が災いをもたらすと恐れられ、手をつける者はいないと言われています。地層マニアにはたまらない場所だと思いますが、一般的にはバーベキューや水遊びをするのかなと思います。
赤平川沿いの数100m続く露頭で、タービダイト層が多く観られます。平地でこれだけ地層が露出しているのは珍しいのではないでしょうか。トサン淵の所で斜めの層と上部に不整合面が観られます。案内看板過ぎに地滑り跡が観られ、南に進むと層が真横になっていました。運動公園の駐車場を利用しましたが駐車スペースに困ることはありません。
地層がきれいな素敵な場所.地層の不整合がわかりやすい.
名前 |
取方の大露頭(トサン淵) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.6 |
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川原まで車で行けます。見応えありました。