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名前 |
椎ノ木峠トンネル |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
仁保津の庄屋 林勇蔵の指揮のもと、嘉永4年(1851年)に完成した灌漑用トンネルです。江戸時代の終わりごろまで、このあたりの水田は椹野川流域にあり、大雨による水害にたびたび悩まされていました。そこで、勇蔵の養父 林文左衛門は、水害の心配のない高台に水田をうつし、山の向こうの溜池からトンネルで水を確保する計画を打ち立てました。しかし、椎の木峠の岩はとても固く、トンネル掘りを断念しました。養父のおもいを諦め切れない勇蔵は、再びトンネルを掘り始めました。事前に綿密な測量を行い、小野田有帆炭坑の坑夫や蔵目喜銅山の堀師を雇って出口側から掘り進めました。苦労の末、全長66mのトンネルは完成して高台の水田に水が引かれました。この水田は「仁保津墾田」と呼ばれています。この「椎の木峠トンネル」は現在も使われていて、きれいな水が流れています。なお、このお話は地域発行の絵本になっています。