スポンサードリンク
スポンサードリンク
名前 |
猿飛橋 |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
評価 |
3.3 |
この橋の特徴は、鋼材を見れば解ると思いますが非常にサビています。もちろんペンキの塗り忘れではなく、始めからサビ(酸化皮膜)で表面を覆ってそれ以上サビが奥に進まなくなる様にして、ペンキ代を節約するための技術です。欠点としては、鋼材の下がサビで汚れる事ですね。橋繋がりで情報をもう一つここの橋の下流でダムの少し手前に木谷原橋が有りました、この橋は1900年ごろに九州鉄道がドイツから組立式の橋を輸入したものでした。ボーストリングアーチと言う形状で弓を横から見た様な形をしています。ただし技術の低い国でも簡単に組立ができる様に、直線の鋼材を左右六本ずつ角度を付けて組んで擬似的なアーチを作っています。鋼材の組立をこの当時はリベット止めで半永久的な結合が多い中、ピン止め(ボルトナットなど)で分解再組立が出来るため鉄道会社がSLの大型化でお役御免となり保管していた鉄橋を、錦町が洪水で流された橋の代わりに購入し、道路橋として転用されました。鉄橋部分が川の幅よりも短いため三分の一程は鉄筋コンクリートの桁橋になっています。現在残っている同形状の橋は数基しかなく日本土木遺産に指定され保存を求める声も有りましたが、田舎の集落をつなぐ道のためあまり保守もされず鋼材に穴が空く程老朽化していたため移設保存を断念し解体されました。橋の在りし日の姿は、木谷原橋で検索するかR4年現在ではストリートビューで見る事が出来ます。