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名前 |
松王小児入海之碑 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.4 |
□松王小児入海之碑神戸市兵庫区にある供養塔。来迎寺(築島寺)の境内にある松王小児(松王丸)の供養塔。建立期は不明●高さが1メートル超えの供養塔は来迎寺 (築島寺) の境内の右東側に在って西向きに配されいる。最上部の宝珠は欠けたかのようで無くなっているが、九輪は遺されている。五輪塔ではなく、宝篋印塔(ほうきょういんとう)か多宝塔様式の供養塔になるのだろうか。年代ある石塔だが建立期は分からない。『摂津名所図会』には、松王小児(松王健児(こんでい)、松王丸ともいわれる)について次のように書かれている。「埋め立てても大波が土石をゆり流してしまう。竜神の怒りをなだめるため30人の人柱と経石を海底におさめよとの占いがでた。平相国(清盛)は生田の森に関をすえて往還の旅人を捕らえさせたが、近隣の村民がこれを歎いて訴えるので兵庫の者はこの難を免れた…3ヶ月かけて30人をとりこにしたが、親族が群れ来てその悲嘆は尋常ではなかった。清盛はこれを悼んで延期すること5ヶ月に及んだ。そこへ讃州香川城主大井(おおい)民部(みんぶ)の嫡子松王小児17歳が進み出て、身代わりに自分ひとりを沈めるように願い出た。清盛は大いに心を動かされる。ついに、経石と松王小児を海に沈めて島は成った。沈めた所に建てられたのが築島寺(来迎寺)」此の供養塔の右隣りに「妓王妓女ノ塔」が並び配されいる。