永田町の路地裏、激渋喫茶で朝のひととき。
岐阜市永田町¥480円モ8:30-11:30不定休2023/11/1永田町の住宅地区路地にある激渋喫茶店。周りの古いトタンの建物等とあまりにも溶け込みまったく気付かずに通り過ぎる。戻りながらよく見ると茶色の板に黒字で何故だか窓枠にかぶと虫と書かれているだけである。これで誰が営業している喫茶店かも?と判るのか。前日に発見した時、表の自転車篭にすっぽり猫が入っていて、気づかず下にも黒猫が寝ていてこちらを見ていた。くたびれた薄い黄色の自転車が横たわり、グレーの塗装の木の枠とガラス窓。3つのボール照明が手前に出ている特徴的な古くもモダンな雰囲気が良い味を出している。まるで油絵の印象派的世界や、モザイクピースのパズルの絵に存在する様な溶け込む風景なのである。表からはやっているかも不明であったが、かすかにガラス越しに部屋の明かりが点いている様に感じた。この様にやっているのかどうなのか判らない喫茶店は結構あって、入るのにドキドキなのである。木の扉から店内に入ると、学校にあった様な木の大テーブルが2つ、丸椅子カウンター6席。ソファーも置かれている。グレーの薄暗い店内は、昭和レトロのたたずまい。入口付近に缶の募金箱が置かれていて、ハナチャン ピピチャンに愛の手をと書いてある。他に客は来店していなかった。おば様がママで介護のために不定休だそうである。モーニングはあるそうだがやはりメニューはない。コーヒーは砂糖とミルクを聞かれるが砂糖だけにする。コロナで先に入れて提供するのだそう。木の正方形の盆に水のグラスと立ったおしぼりの布巾、白いカップのコーヒーにスプーンではない金属の棒と木の箸。陶器の湯呑みにワカメ、豆腐、えのき茸、ネギの味噌汁。更に白い大皿に薄めだが一枚のバタートーストに小倉。レタスに丸く薄く切られた大根。千切りキャベツ、玉ねぎ、人参、キュウリ、パスタにごまドレッシングサラダ。半切り茹で玉子。赤い盃小皿にほうれん草とチキンのごま和えと意外な豪華さが嬉しい。喫茶店かも判らない外観でも、店内は意外とラジオのBGM も流れていて、生け花もテーブルに生けられていて落ち着く。そして本当に普通に営業しているのであった。貴重な昭和レトロな昔ながらの喫茶店が現役でやっているのを発見すると、いったいどれだけ存在するのか?そんな不確定な探索の必要性や、営業し頑張っているのをこうして見つけると切になんとかしたいと感じるのと、反面このままで秘密にしたいとも思うのであった。密かに自転車篭に収まっていたい猫の気持ちでもあるのかも…
名前 |
かぶと虫 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.3 |
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駐車場なし喫煙可。