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名前 |
専称寺 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
松凉山専称寺は慶長年間の初め頃 (1597~1599) 蓮社称誉松林によって開かれた浄土宗の寺院です。 当初は専称庵と称していましたが、 寛永 16 年 (1639)に現在の名に改められました。本尊の阿弥陀如来立像は、 延宝3年 (1675) に黄檗宗の名僧高泉性激が記した「松原山弥陀如来霊応記』 (専称寺蔵)によれば、干ばつの時に水をもたらす仏として、水牽如来とよばれて厚く信仰されていたことがわかります。寺宝の阿弥陀三尊来迎図は鎌倉時代の作で、正面から来迎する阿弥陀如来 観音菩薩 (向かって右) 熱至 (左)の三尊が精巧な切金文様 (切金とは金箔を裁断して文様をあらわす法)を用いてかれています。 来迎とは浄土に往生しようと願う人の臨終に仏が迎えに来ることをいい、 浄土教信仰の高まりとともに来迎のありさまを表現した来迎図が数多く製作されるようになります。 三尊が立ち姿で正面向きに来迎する様式は鎌倉時代中期頃から見いだされますが、 本図はその中でも古い例に属するものとして貴重であり、大阪府の有形文化財に指定されています。