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名前 |
歳之神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
由緒や御祭神は不明ですが、山に少し登った場所にありました。歳之神社なので、言葉からいわゆる正月にお迎えする年神様かなと思いましたが、鎮座されている場所から御祭神を考えますに、村境、峠などの路傍にあって外から来る災いを防ぐ神である道祖神、塞の神である事も考えられます。音は「歳」も「塞」も同じです。この歳之神社のある道は古地図にも名石山への山道として細く道が描かれています。あと350M程離れた一本離れた北東の山道にも群境石もありますし、村の端にある出入り口辺りか、その境としてこちらの道も認識されていたんじゃないのかと。もう一本南にある山道には、山神社が山の入り口に鎮座されていますし、一般的な山神社の他にそちらも道祖神的な性格と役割も含んだ御祭神と考えられます。昔は、目に見えない病原菌や村に災いを運んでくるモノを畏れ、そういったモノが入ってこない様に願いを込めてこういった場所へ道祖神を祀りました。この様な地形的な地域性から見ても、歳之神というよりは、塞之神であるように感じますが、年神は非常に珍しい神です。お祀りされている神社は、あまり多くなくほとんど見た事がありません。だからこそ塞之神かなと思ったのですが、しかし本当に文字通り歳之神であるとしたら、かなり珍しいです。他の地方、例えば私が参拝した中では、出雲大社の奥の山に三歳社に御歳神が祀られていました。出雲の御歳神は、山に祀られていたので、こちらの神社も山にあるなら、年神の性格の一つとしてある豊穣を願う穀物神としての性格を持つと思います。こちらの山から栄養たっぷりの水が運ばれて田畑を潤し、村へと豊穣の恵みを運んでくれる様にと願った場所とも考えられます。ここまでの歩いていく間に金色に見事に実った一面の稲穂を見ましたので。と言うわけで、よくわからなくなってきましたが、両者の役割を持った有り難い神様とも考えられます。