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名前 |
聖母宮 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
八幡宮の大鳥居の前、小流をへだてた木立の中に三重の層塔があります。 10月15日宮座の際には、注連(シメ) を飾り、聖母 (ショウモ) 大明神として祭祀します。この多層塔は、鎌倉期のものといわれ、材質は花崗岩で塔高は2.9メートルです。現在三重塔ですが、「続風土記」では、五重塔と記録されています。土地の伝承に、ここには昔真言宗の寺院があって、源平時代の戦いで焼失したことあり、この一基の塔は八幡宮の神宮寺の遺物ではないかといわれています。通称の「ガランドウさま」は「伽藍堂」のことでしょうか。ただ、いつのころから聖母大明神として祭祀の対象になったかについては明らかでありません。聖母とは、神功皇后のことで、八幡宮の祭神の一柱でもあります。層塔の左下に見事な造形の陽石があります。高さ41センチ、経28センチ、頭部に梵字の彫刻があります。「春日市の民俗4 むかしの生活誌 上白水編---春日市郷土史研究会---」より一部抜粋男性器を象徴する【陽石】春日市には、陽石は二基ありました。 ありましたと過去形になるのは、小倉伯玄社にあった陽石は行方がわからなくなっているためです。残る一つは上白水にあります。花崗岩製で、高さ50センチの小さなものです。竿部と笠部よりなっており、竿の直径 18センチ、笠部の直径30センチほどです。笠の部分は半球形の両端を切り落とし、切り落とした一方に△形の切り込みを入れてます。笠部の端に梵字が彫られてます。 梵字は仏を象徴させるインド文字で、この陽石にはカーン(不動明王)とタラーク(虚空蔵菩薩)が認められます「春日風土記」より寺崎直利氏著分を一部抜粋。