名前 |
入田古墳 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
入田古墳(にゅうだこふん)中村町を流れる榊原川右岸の丘陵部に築かれた古墳群のひとつで、国道165号線改修事業にともなって昭和40年に発掘調査されました。横穴式石室をもつ古墳時代後期の円墳で、墳丘の大きさは17.7m、高さ3.6mほどです。東側に開口する石室のなかには板状の石を組み合わせた石棺が置かれていました。石棺のなかや周囲からは銀製環(ぎんせいかん)、碧玉製管玉(へきぎょくせいくだたま)、鉄剣(てっけん)、馬具(ばぐ)、鉄鏃(てつぞく)、須恵器(すえき)、土師器(はじき)など多数の遺物が出土しました。墳墓の大きさや出土遺物の内容からこの付近を支配した豪族の勢力が推しはかられます。165号線を通るたび気になっていた古墳です。交通量が多くスピードを出して通過するトラックに気をつけながら狭い道を通って現地に辿り着きました。石室のなかに石棺が残っていて非常に神秘的でした。